たきしーどの日常

歴史、音楽、映画、読書。好奇心旺盛な若輩者です。日々の出来事を綴っています

映画【GET OUT/ゲットアウト】何かがおかしい映画(人間の闇ホラー)

どうも、たきしーどです。

本日、映画「ゲットアウト」を視聴しました。

アメリカでは、2017年に上映され、週末興行収入ランキング初登場1位を記録するなど大ヒットしたした作品です。第90回アカデミー賞でも「脚本賞」を受賞し、話題になりました。

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(引用:ゲット・アウト - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

この映画のポスターには、大々的に

何かがおかしい」と記されています。

確かにポスター真ん中の黒人男性の表情、おかしいですよね。そんなもんじゃない!この映画、違和感が半端ないんだ。という事でご紹介。

 簡単なあらすじ

ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人のクリス(ポスター中心の変顔さん)は、とある週末に白人の彼女ローズ(ポスター奥真ん中の女性)の実家に挨拶に行くことになる。ローズの実家は全員白人という事で、黒人の自分が受け入れられるか一抹の不安を覚えるクリスであったが、彼女ローズの「家族は人種差別などしない、オバマを尊敬している」という言葉を信じ、彼女の実家に向かう。

しかし、彼女の実家の使用人は全員黒人。

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(引用:彼女の実家はなにかおかしい… 映画『ゲット・アウト』予告編 - YouTube

しかも、明らかに様子がおかしい。(2人とも使用人です)

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(引用:彼女の実家はなにかおかしい… 映画『ゲット・アウト』予告編 - YouTube

家族は自分を過剰なまでにべた褒め。何かがおかしい。

その夜、ローズの母親から催眠術をかけられる。おかしいぞ・・・

更に、翌日祖父の追悼パーティーが行われ、集まった友人は全員白人。全員クリスを異常なまでにべた褒め。何かがやっぱりおかしい。

パーティー中、1人黒人で肩身が狭いクリスは、唯一の黒人男性を見つける。思わず写真を撮ってしまい、フラッシュが焚かれたその瞬間、彼は鼻血を流しながら・・・

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(引用:彼女の実家はなにかおかしい… 映画『ゲット・アウト』予告編 - YouTube

黒人「GET OUT(立ち去れ!!!)」

やっぱり何かがおかしい!!!!!!

クリスは、異変を感じローズと帰ろうとするが・・・・

一体何がおかしいのか。

ネタバレ

ここからはネタバレが含まれますので、これから見る予定でまだ見ていない人は飛ばしてください。

ストーリー真相

低予算で作られ、ジャンル的にはB級映画ですが、圧倒的に作りこまれた脚本のおかげで、B級映画でありがちなツッコミ所はほとんどありません。

 

ローズ一家は、黒人の人身売買を行うサイコパス一家で、クリスがオークションの商品にされていたのである。

しかも、奴隷や使用人にするための人身売買ではなく、「凝固法」を行う被験者にするための人身売買だったのだ。

 

説明しよう、「凝固法」とは

 

黒人は、身体能力が凄く、体は神秘的である。黒人の体を得るため、黒人の脳を必要な部分だけ残し取り出し、そこに体が欲しい白人の脳をはめる事により、体は黒人だが精神ははめられた脳の白人という人間を作り出すことが出来るのだ。

弱点としては、フラッシュを浴びると黒人の記憶を一時的に取り戻してしまう事だ!

 

 つまり、クリスに「GET OUT」と怒号してきた黒人も、手術済みの人間だった。フラッシュで一時的に記憶を取り戻した彼は、「逃げろ」という意味も込めてゲットアウトと叫んだのだ。

クリスは写真家で、そのセンスは光るものがあった。そのため、盲目の美術商がその体を狙い、捉えられてしまったのだ。

 

捉えられ絶体絶命のクリスだったが、自らの身体能力と内に秘めた凶暴性で、ローズ一家を全滅させ、無事に逃げることが出来るのであった・・・

(因みに使用人の女の人は、おばあちゃん。男の人はおじいちゃんです)

本当におかしい所

ローズのお母さんの催眠術が強すぎる。少し深層心理的な事を引き出す会話をして、ティーカップをカチンと鳴らすと。

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(引用:彼女の実家はなにかおかしい… 映画『ゲット・アウト』予告編 - YouTube

「Fry away!!!!」

体が奥底へと沈んでしまい、動く事が出来なくなり、更にはタバコが大っ嫌いになってしまいます(チートすぎる・・・)。

一度この催眠術にかかったら、体はティーカップのいいなり。

 

クリスは覚悟を決め、勇気を振り絞り戦いに挑もうとすると。

ティーカップ「カチンッ」

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「Fry away!!!!!!!!!」

一瞬で気絶して、覚悟もFry awayしてしまいます。

そこでクリスが見つけた返し技は、耳を塞ぐという最強奥義。

終盤、お母さんと戦うシーンがあるのですが。

ビーチフラッグスならぬ、ティーカップフラッグスが繰り広げられます。

どないやねん

 感想

使用人や、パーティーにいた黒人は、脳の手術痕を隠すために、帽子をかぶったり前髪を伸ばしていたり。

クリスを健康体にするために、タバコを辞めさせたり、運転させなかったり。

序盤に黒人男性を捉えるために使われた車が、ローズの実家にあったり。

このように伏線が多くあり、見逃す所がありません!

 

内容を知った後でも、使用人の言動を見直すと「だから、こんなセリフを言っていたのか、行動をしていたのか!!」など、より深く映画が楽しめます。二度目も楽しめる使用!! 

黒人差別などの見解が薄いせいか、日本では余り流行らなかったそうですが、凝った脚本に使用人の演技は必見です。

Net frixにはありませんでしたが、アマゾンプライムで視聴出来ますので是非見てみてください!

 

ゲット・アウト(字幕版)
 

 ティーカップには気を付けろ。

それでは!